セラミックとは陶器のことで、いわば瀬戸物です。
クラウン(被せ物、差し歯)として使用する際、セラミックは見た目がとてもよく、プラークもつきにくく変色しないとメリットが沢山あります。しかし一方で、衝撃に弱く、強い力が加わると割れてしまうといった欠点があるのも事実。お皿と同じで、硬いものの衝撃に弱い素材です。
また、値段も高く、気軽に利用できないのもデメリットでしょう。
さらに扱いにくいのは、セラミックの審美性は製作者の腕に大きく左右されてしまうこと。セラミックを入れたからといって、必ずしも仕上がりがいいという保証はありません。
そのため、最近ではコンピューターの活躍で、設計と製作までを機械が一部支援して作るCAD/CAMシステムが急速に広まってきています。
歯科用セラミックは、これまで歯科技工士が一から作っていましたが、今ではコンピューターの支援なしでは、歯科技工物は製作できないと言っても過言ではないでしょう。
ハイブリットセラミックというものもありますが、こちらは正確にはレジンです。レジン(プラスティック)にセラミックの粉末を混ぜたもののため、セラミックとは別物になります。
それでは、次からセラミックの種類を詳しくご紹介していきます。
◆セラミックの種類
セラミックの種類は様々ありますが、現在主流となっているのは、 ジルコニア(成分:酸化ジルコニウム)、e-max(成分:二ケイ酸リチウム)、メタルボンド(金属に陶材を焼き付け)の3種類です。
このそれぞれについて、詳しくご説明していきます。
◆耐久性と寿命
前項でご紹介した3種類の技工物は、いずれもメンテナンスの仕方によっては10年以上もつこともあります。しかし、口腔内の状態やメンテナンス次第では5年すらもたないこともあります。
材質面だけ考えれば、耐久性はメタルボンド、ジルコニア、e-maxの順番で優れているでしょう。ただ口の中の状態や、噛み合わせの状態によっては、どんなに耐久性が良くてもすぐだめになってしまいます。定期的にメンテナンスをすることが最高の予防です。
◆色の再現性
色の再現性が最も良いのは、e-maxです。色だけで言えば、一番透明感があり、綺麗に仕上がります。 ただし、クリアランスの状態によっては、ジルコニアの方が綺麗に仕上がる可能性も否めません。どちらで技工物を作るにしても、基本的には支台歯の削除量がそれなりに必要です。
メタルボンドとオールセラミックのメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
◆メリット
<メタルボンド>
メタルボンドのメリットの一つとして挙げられるのは、オールセラミックと比べると、歯を削る削除量が少なめであるという点です。熱伝導率もセラミックと比べて優れているのが実感できると思います。
また中身が金属なので強度が良く、どの部位にも対応可能です。セメントの種類を選ばないので、化学物質過敏症の方にも適応できるのは、大きなメリットでしょう。
<オールセラミック>
オールセラミックは金属を使わないので、審美的に優れているのがメリットです。歯茎が痩せてきても、歯茎の部分に黒い線が見えてきません。また汚れがつきにくく、変色しないのもメリットです。
◆デメリット
<メタルボンド>
メタルボンドのデメリットは、色調がオールセラミックには劣る点です。セラミックと違い、内面が金属でできているので、歯茎が下がると、歯と歯茎の境目が見えてくることもあります。
また内面が金属のため、金属アレルギーの方にはリスクがあるのもデメリットです。さらに金合金の場合、近年、金属代が高騰しているのも難点と言えるでしょう。
<オールセラミック>
オールセラミックは審美的に優れている反面、衝撃に弱く、金属に比べるとどうしても強度が落ちます。そのため、かみ合わせの強い部分には、使用できない場合もあるのがデメリットです。
値段が高い上に、土台となる歯の削除量が比較的多いのもデメリットと言えるでしょう。
当社で技工物を製作すると、次のような4つのメリットがあります。
コロナウィルス感染防止に努め
5月のGWの休業日と営業日を変更することになりました。
※休業日
4/29~5/6
※臨時営業日
5/9、5/16
※立会い業務自粛のお知らせ
従業員ならびにお客様の安全を最優先に考え当面の間立会い業務を自粛することになりました。
今後、政府からの緊急事態宣言発動後における弊社の対応としまして休業措置などは現在想定しておりませんが、社員が罹患した場合においては休業措置を余儀なくされる事も考えられますので予めご理解下さい。
※現在コロナウィルスの影響に関して納品物の遅れや製造の遅れ等は一切おきておりませんのでご安心ください。
※4月より当面の間、土曜日は休業とさせていただきます。祝日のある週の土曜日は通常通り営業させていただきます。